書評

雑記

青崎有吾という天才作家を見つけた

ここ数年間、ジュブナイル小説の好みに合う作品が、なかなかないな…と思っていた。 昨今の10代前後の読者を想定した小説はもっぱらライトノベルのカテゴリに入るのだと思うが、ラノベは味が濃すぎて食べられない。かといってベテラン作家が10代の少年少...
雑記

聴き放題になったAudibleで、朗読版の「雪国」(川端康成)へ行ってみないか?

昨年の終わりごろに、朗読っていいものだなとあらためて感じた経験があり、Amazonのオーディオブック「Audible(オーディブル)」に入会していた。そのAudibleが、1月27日にシステムを変更して聴き放題となった。 これは正直なところ...
雑記

存在しない記憶への懐かしさで泣ける写真集「誰か晩夏を知らないか」(記録舎)

廃墟趣味というのがあるけれど、あれはちょっと違う。朽ちてしまったものが見たいのではなく、時の流れの中で積み重なった人々の営みの痕跡、「自分は体験しなかったが確かにここにあったもの」を思い起こさせるものが見たいんだよ。 とか何とか、ひとに理解...
執筆

「ライティングの哲学」。著者4氏の貴重な“苦悩や煩悶”がたっぷり綴られた怪書

この本を20代のころに手に取っていたら、変な方向に感化されてしまったり、絶望のあまりさすらいの旅に出てしまったりしたかもしれない。今の時代に出てくれてよかった。年をとって図太くなったので「なるほど多様な執筆スタイルや悩みがあるものだ」と、純...